世界的にも有名で多くの高品質なワインを生み出している南米アルゼンチン。数多くのワイナリーが存在しており、そこから生まれる個性豊かなワインは世界中のワイン愛好家から高く評価されています。
では、アルゼンチンにはどのようなワイナリーが存在しているのでしょうか?
この記事では、
- アルゼンチンワイナリーの特徴
- おすすめのワイナリー15選
- ワイナリーごとのおすすめワイン
をご紹介します。
この記事を読めば、きっとお好みのワイナリーが見つかると思います。ぜひ最後まで記事を読み進んでみてください。

- アルゼンチンワイナリーの特徴
- おすすめのワイナリー15選
- ボデガ・カテナ・サパータ(Bodega Catena Zapata)
- ボデガ・ノートン (Bodega Norton)
- カイケン(Kaiken)
- トラピチェ(Trapiche)
- ボデガ・エル・エステコ(Bodega El Esteco)
- テラザス(Terrazas de los Andes)
- サンタ・アナ(Santa Ana)
- トリヴェント(Trivento)
- ズッカルディ(Zuccardi Valle de Uco)
- ルティーニ(Rutini Wines)
- シュヴァル・デ・アンデス(Cheval des Andes)
- ボデガ・チャクラ(Bodega Chacra)
- ボデガ・イ・ビニェードス・パスクアル・トソ (Bodega y Viñedos Pascual Toso)
- ティアノ・イ・ナレノ(Tiano y Nareno)
- フェリーノ(Felino)
- おわりに
アルゼンチンワイナリーの特徴

アルゼンチンの多くのワイナリーは、アンデス山脈のふもとに位置しており、他のワイン生産国と比較しても標高が高い位置に畑が存在しています。全体的に日照量が豊富で、乾燥しており、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴で、酸味と果実味のバランスが取れた高品質なブドウが生み出されます。
アルゼンチンでのワイン作りは、16世紀にスペイン人宣教師によってブドウが持ち込まれたことが起源とされ、比較的長いワイン造りの歴史があります。20世紀後半までは国内消費が中心でしたが、近年は最新の設備や技術が導入され、品質が飛躍的に向上しています。今では、多くのワイナリーが、テロワールの個性を表現することに力を注ぎ、国際的な評価を高めています。
また、最近では冷涼な地域ではピノ・ノワールやシャルドネといった品種から、フランスのブルゴーニュを思わせる、エレガントで洗練されたスタイルを手がけるワイナリーも現れています。
このように、アルゼンチンのワイナリーは、伝統を重んじつつも最新鋭の技術と新たな挑戦によりトレンドを取り入れることで、ワインの多様性を生み出し、高品質化を実現。世界中から注目されるワイン産地となっているのです。
おすすめのワイナリー15選
アルゼンチンには多くのワイナリーが存在しており、それぞれの哲学や方針は様々。作り上げられるワインの味わいも異なります。
では、アルゼンチンにはどのようなワイナリーが存在しているのでしょうか?
その特徴と、代表的なワインを合わせてご説明します。
ボデガ・カテナ・サパータ(Bodega Catena Zapata)
アルゼンチンワインのパイオニア『ボデガ・カテナ・サパータ』は、アルゼンチンにおける高級ワインの作り手で、マルベックの真価を世界に知らしめた歴史あるワイナリーです。
1898年にイタリア移民のニコラス・カテナ氏によって設立。その孫であるニコラス・カテナ博士が1980年代に改革を断行し、アンデス高地のブドウ畑とマルベックの真価を世界に示しました。
カテナ・サパータのワイン造りは、テロワールの個性を最大限に引き出すことにあります。メンドーサ州の標高920mから1,450mに広がる複数の自社畑を所有し、それぞれの気候や土壌の特性を徹底的に研究しています。
アンデス高地栽培による昼夜の大きな寒暖差により、ブドウに凝縮したアロマと豊かな酸をもたらします。凝縮した果実味とベルベットのような口当たりは、洗練された酸とタンニンによってバランス良くまとめられ、その高い品質と独特のエレガンスは世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 アルゼンチンワインの頂点に君臨する最高峰のワイン「カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード ムンデュス・バシユス・テラエ マルベック」
アドリアンナ・ヴィンヤードの頂点に君臨する「カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード ムンデュス・バシユス・テラエ マルベック」
この畑に存在する3つの区画の中で最高の評価を受けるワインです。その名はラテン語で「大地の優雅な微生物」を意味し、土壌に豊富なバクテリアと微生物を含む、まさに区画の最高峰と言える一本です。
驚くほど力強く凝縮感があり、非常に複雑な風味を持つ、パワフルなスタイルです。まさにアルゼンチンワインの最高峰と言える至高の一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 14.0% 〜 14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ボデガ・カテナ・サパータ (Bodega Catena Zapata)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★★ (5:強い)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
- 果実味: ★★★★★ (5:強い)
- 合う料理: グリルした赤身肉、熟成チーズ(ハードタイプ)、きのこのソテー
ボデガ・ノートン (Bodega Norton)
『ボデガ・ノートン』は、高級宝飾品ブランド「スワロフスキー」の当主が、その品質をアルゼンチンで飛躍させた名門ワイナリーです。
1895年に創業し、1989年にはスワロフスキー氏が買収。伝統を尊重しつつ、最新技術への大規模投資で品質を劇的に向上させました。
メンドーサの恵まれた高地のテロワールと、スワロフスキーによる伝統と革新の融合により、高品質なワインを安定的に供給。
古木から採れるブドウ多く使用しており、凝縮した果実味とバランスの取れた味わいは、その上質な品質と共に、世界中で愛されています。
【おすすめワイン】 豊かな果実味と滑らかな口当たりが特徴「ボデガ・ノートン ロ・タンゴ・マルベック」
「ロ・タンゴ」の情熱的な名に込められた、アルゼンチン・タンゴのように親しみやすい「ボデガ・ノートン ロ・タンゴ・マルベック」です。
豊かなラズベリーやブラックベリーの果実香に、スミレやスパイスのニュアンスが感じられます。
口に含むと、豊かな果実味と滑らかな口当たりが特徴。控えめなタンニンと柔らかな酸味が織りなす、非常にスムーズな飲み心地です。
リーズナブルな価格で親しみやすく、どんな食事にも寄り添う一本。新たなマルベックの魅力を発見できるでしょう。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 13.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ボデガ・ノートン (Bodega Norton)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: ハンバーグ、ミートソースパスタ、鶏の照り焼き
カイケン(Kaiken)
『カイケン』は、チリの有名ワイナリーであるモンテス社が、アルゼンチンのテロワールに魅せられて設立したワイナリーです。
2001年に同社によって設立。アンデス山脈を越える渡り鳥にちなむ「カイケン」の名を冠し、チリで培った卓越した醸造技術と知見をアルゼンチンの地にも持ち込みました。
メンドーサの豊かな日照と冷涼な風の恩恵を受けながらも、モンテス社の哲学が息づくエレガントで洗練されたスタイルが特徴です。完熟したベリー系の果実味と柔らかなスパイスが溶け込み、バランスの取れた味わいは、世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 骨格のしっかりした味わいが特徴「カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン」
カイケンのトップキュヴェの一つである『ウルトラ』シリーズ。その中でも、カベルネ・ソーヴィニヨン100%で造られた逸品が「カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン」です。
このワインは、エステートシリーズよりもさらに厳選されたブドウを使用し、フレンチオーク樽で熟成させることで、より複雑なアロマと凝縮感のあるリッチな味わいを表現しています。
口に含むと、豊かな果実味と、きめ細かくも力強いタンニン、そしてしっかりとした骨格が感じられ、長く続く余韻が楽しめます。その味わいは、ローストビーフやラム肉のグリルなど、ソースをかけたリッチな肉料理、熟成したチーズなどと非常に相性が良いです。
凝縮感と骨格のある、上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを求める方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
- 度数: 14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: カイケン (Kaiken)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: ビーフカレー、サーロインステーキ、牛肉の赤ワイン煮込み
トラピチェ(Trapiche)
『トラピチェ』は、アルゼンチン最大のワイナリーとして世界80カ国以上に輸出される、130年以上の歴史を持つ名門です。
1883年にイタリア人ブドウ栽培家によって創業。メンドーサの多様なテロワールを活かし、伝統と最新技術を組み合わせた醸造を行っています。
品種の個性を素直に表現した、バランスの取れた味わいが魅力。マルベックはまろやかで、トロンテスはフローラルな香りで世界中のファンを魅了しています。
【おすすめワイン】 清涼感のあるハーブやスパイスのニュアンス、骨格が特徴「トラピチェ イスカイ マルベック&カベルネ・フラン」
アルゼンチンワインのパイオニア、トラピチェが誇る最上級キュヴェ、「イスカイ マルベック&カベルネ・フラン」は、その名が示す通り「2つのものが1つになる」というコンセプトを体現したワインです。
このワインは、メンドーサのテロワールが育んだマルベックの豊かな果実味と、カベルネ・フランがもたらす清涼感のあるハーブやスパイス、そして骨格が見事に調和しています。
非常に複雑で凝縮感のある味わいは、ベルベットのような滑らかなタンニンと、長い余韻とともに、飲む者を魅了します。
アルゼンチンワインの中でも特にエレガントで洗練されたスタイルを求める方に、ぜひ試してもらいたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック、カベルネ・フラン
- 度数: 14.0% 〜 14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ボデガ・トラピチェ (Bodega Trapiche)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: 牛ヒレ肉のステーキ、根菜のロースト、熟成したハードチーズ
ボデガ・エル・エステコ(Bodega El Esteco)
『ボデガ・エル・エステコ』は、アルゼンチン北部のサルタ州、高地カファジャテ渓谷に位置する1892年創業の歴史あるワイナリーです。
1892年の創業以来、標高1,800mの高地テロワールを最大限に活かしたワイン造りに注力。1990年代に大手ペニャフロール・グループ傘下となり、品質投資により国際的な評価を確立しました。
高地テロワールが育む凝縮した果実味と豊かなアロマが特徴。主力品種であるトロンテスの華やかな香りと骨格、マルベックの力強いタンニンは、その優れた品質と共に世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 標高2,000mを超える高地が育む圧倒的な存在感が特徴「エル・エステコ チャナル・プンコ」
「北部の雄」と称されるワイナリー、エル・エステコが誇る最高級ワイン、「エル・エステコ チャナル・プンコ」。その名はアルゼンチン、サルタ州カファジャテの特別なテロワールに由来します。
このワインは、標高2,000mを超える高地の畑で育まれたマルベック主体。極端な環境がブドウの皮を厚くし、強烈な日差しが色濃く、凝縮した果実味を生み出す特別な一本です。
濃厚なプラムやブラックベリーの果実味に、カカオやエスプレッソの香ばしさが加わり、力強くパワフルな圧倒的存在感を放ちます。アルゼンチンマルベックの中でも特別な個性を備えています。
特に筋肉質で骨太なアルゼンチンマルベックを好む方におすすめしたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 14.5% 〜 15.0%
- 生産地: サルタ州(Salta)
- 生産者: ボデガ・エル・エステコ(Bodega El Esteco)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★★ (5:強い)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: ビーフシチュー、レバニラ炒め、ジビエ料理
テラザス(Terrazas de los Andes)
『テラザス』は、シャンパンのモエ・エ・シャンドン社などを擁するLVMHグループが、アルゼンチンで手掛けるワイナリーです。
1996年にメンドーサ州で設立。同社はアルゼンチンが持つポテンシャルと高地栽培の独自性に着目し、その地の強みを最大限に活かすワイン造りを追求しています。
テラザスの名前は段々畑を意味する「テラス」に由来しており、品種ごとに最適な標高を追求している点が特徴です。昼夜の寒暖差がブドウに凝縮感と美しい酸を与え、洗練された果実味と繊細なアロマを持つワインが生み出されています。
主力品種であるマルベックは黒系果実の豊かな香りに滑らかなタンニン、心地よい酸が感じられ、食事に合わせやすいバランスの取れたスタイルは、世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 凝縮した果実味と心地よい酸味の両立が特徴「テラザス レゼルヴァ マルベック」
アルゼンチンのテラザス・デ・ロス・アンデスが、標高1,070mの畑で丁寧に育んだ、凝縮感とエレガンスが光る「テラザス レゼルヴァ マルベック」です。
このワインは、高標高畑の昼夜の大きな寒暖差により、ブドウがゆっくりと成熟。完熟した果実の豊かな風味と心地よい酸味を両立しています。
グラスに注ぐと、プラムやブラックチェリー、スミレの香りに、チョコレートやバニラのニュアンスが感じられます。さらに口に含むと、豊かでジューシーな果実味が広がり、きめ細やかなタンニンとバランスの取れた酸味が感じられます。
凝縮した果実味と繊細な酸、滑らかな口当たりを併せ持つマルベックをお求めの方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 13.5%~14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: テラザス・デ・ロス・アンデス(Terrazas de los Andes)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: BBQ、ローストビーフ、ハンバーグ
サンタ・アナ(Santa Ana)
『サンタ・アナ』は、1891年、イタリア人移民のルイス・ティラーノ氏によって設立された、アルゼンチン屈指の老舗ワイナリーです。
1世紀以上にわたりワイン造りの伝統を守り続け、現在は世界的な大手ワイングループの傘下で、国際的な需要に応える品質向上と効率改善に注力しています。
アンデス山脈の恩恵を受け、フルーティーで親しみやすいスタイルが特徴です。特に主力品種のマルベックは、完熟プラムやベリーの豊かな香りと滑らかな口当たりが魅力。優れた品質とコストパフォーマンスで、世界中で広く親しまれています。
【おすすめワイン】 標高の高い畑で育まれた、豊かなアロマとフレッシュな酸味の両立が特徴「サンタ・アナ レゼルヴ シャルドネ」
アルゼンチンで最も古いワイナリーの一つ、サンタ・アナが手掛ける、その歴史と情熱が育む高品質な「サンタ・アナ レゼルヴ シャルドネ」です。
このワインは、メンドーサの標高の高い畑がもたらす、パイナップルや桃、バニラの豊かな香りとフレッシュな酸味が、クリーミーな口当たりで調和しています。
価格も比較的お手頃で、良い品質のシャルドネを手軽に楽しむことが可能です。
果実味豊かで飲みやすいシャルドネを気軽に楽しみたい方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。新しいお気に入りの一本になること間違い無しです。
- 種類: 白ワイン
- 品種: シャルドネ 100%
- 度数: 13.0%~14.0%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ボデガ・サンタ・アナ(Bodega Santa Ana)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★☆☆☆☆ (1:弱い)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: 豚肉のソテー、ポークカツレツ、コンテ
トリヴェント(Trivento)
チリの著名なワイナリー、コンチャ・イ・トロ社が、アルゼンチンのメンドーサで手掛けるワイナリー、『トリヴェント』
1996年に同社によって設立後、メンドーサ特有の「3つの風」が育むテロワールに着目し、コンチャ・イ・トロ社の技術と哲学をこの地に持ち込みました。
メンドーサの寒暖差の大きい高地が育む、ブドウの個性を最大限に活かし、豊かな果実味と滑らかな口当たりを持ったワイン<が多く生産されています。 特に主力品種であるマルベックは、熟したプラムやベリーにスパイスのニュアンス、バランスの取れた味わいで世界中で親しまれています。
【おすすめワイン】 赤ワイン品種のマルベックから造られた珍しい白ワインが特徴「トリヴェント リザーブ ホワイトマルベック」
赤ワイン用品種マルベックが、常識を覆す白ワインとして生まれ変わった、そのユニークな発想と醸造家の技が詰まった「トリヴェント リザーブ ホワイトマルベック」です。
色素が付く前に果汁を分離する特殊製法で作られており、爽やかな香りと心地よい酸味が特徴。マルベックが持つアロマや骨格はそのままに、驚くほど軽やかでフレッシュな白ワインとして誕生しました。
タンニンがなく非常に滑らかな口当たり。カジュアルなシーンを彩る、非常に飲みやすい一本です。マルベックの新しい一面を感じてみたい方におすすめです。
- 種類: 白ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 12.5%~13.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: トリヴェント(Trivento Bodegas y Viñedos)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★☆☆☆☆ (1:弱い)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: 生ハム、魚介のパスタ、グリルチキン(味付けはハーブ中心で)
ズッカルディ(Zuccardi Valle de Uco)
『ズッカルディ』は、アルゼンチン・メンドーサ州で1963年に設立された、テロワールを探求する家族経営のワイナリーです。
1963年にエンジニアだったアルベルト氏により創業。ウコ・ヴァレーのテロワールを深く探求し、介入を最小限に抑えるワイン造りを確立しました。
高地の寒暖差が育むワインは、ピュアで土地の個性が明確なスタイルが特徴です。主力マルベックは力強くエレガントな味わいで、その品質は世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 華やかでアロマティックな香りが特徴「ズッカルディ・セリエ・ア トロンテス」
アルゼンチン固有の白ブドウ品種「トロンテス」から造られる、鮮烈な個性を持つワインです。
このワインは、メンドーサ州ウコ・ヴァレーの標高の高い畑と厳しい自然環境が、ブドウの酸味とアロマを最大限に引き出し、華やかでフローラルな味わいに仕上がっています。
複雑さもありながら非常に爽やかで飲みやすく、特に暑い季節にぴったりの白ワインです。
華やかなアロマと鮮やかな酸味、キレのある後味。新しいアルゼンチン・トロンテスをぜひご体験ください。
- 種類: 白ワイン
- 品種: トロンテス 100%
- 度数: 13.0%〜14.0%
- 生産地: サルタ州(Salta)
- 生産者: ズッカルディ (Zuccardi)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★☆☆☆☆ (1:弱い)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★★★ (5:強い)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: タイ料理全般、刺身、サラダ(柑橘系ドレッシングで)
ルティーニ(Rutini Wines)
アルゼンチンの中でも高級ワインを多く生産している名門ワイナリー『ルティーニ』
1885年にイタリアからの移民、フェリペ・ルティーニ氏によって設立。メンドーサ州に根を下ろし、家族経営で伝統と革新を融合させてきました。
メンドーサ州の中でも特に標高の高いウコ・ヴァレーのテロワールを尊重し、力強さとエレガンスを兼ね備えたバランスの良いワインは、世界中で高く評価されています。特にマルベックは、凝縮した果実味と柔らかなタンニンが魅力です。
【おすすめワイン】 凝縮感とエレガンスが特徴「ルティーニ・コレクション マルベック」
アルゼンチンの老舗ワイナリー、ルティーニが手掛ける、凝縮感とエレガンスが際立つ高級ワイン「ルティーニ・コレクション マルベック」です。
このワインは、濃厚な果実味と、滑らかで洗練された口当たりが特徴のマルベックに仕上がっています。そのバランスの取れた味わいは、マルベックの個性を余すところなく伝えてくれます。
マルベックの真髄を体験したい方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。その奥深い魅力に気づくことができるでしょう。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 14.0%~14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ルティーニ・ワインズ(Rutini Wines)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★★ (5:強い)
- 合う料理: ビーフシチュー、スパイシーなソーセージ、トマトソースのピザ
シュヴァル・デ・アンデス(Cheval des Andes)
『シュヴァル・デ・アンデス』は、フランス・ボルドー最高峰のシャトー・シュヴァル・ブランと、アルゼンチンの名門テラザス・デ・ロス・アンデスが共同で設立したワイナリーです。
画期的なコラボレーショ により2000年に創業したこのワイナリーは、ボルドーで培われた卓越した醸造技術と、アンデス山脈のふもとに広がるアルゼンチン独自のテロワールの可能性を融合させることを目指しています。
シャトー・シュヴァル・ブランの醸造哲学がアルゼンチンの風土で昇華され、複雑でエレガント、並外れた熟成能力を誇るワインを生産しています。
マルベック主体の凝縮した果実味とボルドー品種の骨格、深みが絶妙に融合した独自の個性が世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 ボルドーの最高級シャトーとアルゼンチンの有名ワイナリーによる画期的なコラボレーション「シュヴァル・デ・アンデス」
2000年にボルドーの最高峰シャトー・シュヴァル・ブランとアルゼンチンの名門テラザス・デ・ロス・アンデスが共同で生み出した、究極のテロワールと技術の融合が詰まった「シュヴァル・デ・アンデス」です。
このワインは、マルベックがもたらす凝縮した果実味と、ボルドー品種の骨格、複雑なアロマが見事に融合。単なるボルドーでもアルゼンチンでもない、独自の複雑さとエレガンスを確立しています。
非常に滑らかな口当たりと、きめ細やかなタンニンが特徴で、並外れた熟成能力も兼ね備えています。時を重ねるごとに、その真価を発揮するでしょう。
ボルドーの伝統とアンデスの個性が織りなす、世界最高峰の赤ワインを求める方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン
- 度数: 14.0%~14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: シュヴァル・デ・アンデス(Cheval des Andes)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
- 果実味: ★★★★★ (5:強い)
- 合う料理: サーロインステーキ、ローストビーフ、熟成チェダー
ボデガ・チャクラ(Bodega Chacra)
『ボデガ・チャクラ』は、イタリアの名門「サッシカイア」のオーナー一族が、アルゼンチン・パタゴニアで手掛けた歴史あるワイナリーです。
2003年に同氏によって設立。彼はアルゼンチン南部にあるパタゴニアの古木ピノ・ノワールに魅了され、テロワールの個性を表現するワイン造りをこの地で始めました。
冷涼なパタゴニアの気候の恩恵を受けながら、ピュアで繊細、テロワールが明確に表現されたスタイルを特徴とします。イチゴやラズベリーを思わせる赤い果実香に、エレガントな酸とシルキーなタンニンが融合した味わいは、冷涼感と洗練された品質と共に、世界中で高く評価されています。
【おすすめワイン】 ブルゴーニュのグラン・クリュに比類する上品で深みのある味わい「チャクラ32 トレインタ・イ・ドス」
アルゼンチンワインの常識を覆す、パタゴニアの地が育んだ傑作「チャクラ32 トレインタ・イ・ドス」です。樹齢32年の古木が織りなす、エレガンスと深みが特徴です。
このワインは、アルゼンチンで一般的なワインのイメージを覆す、驚くほどエレガントで繊細なピノ・ノワールに仕上がっています。
自然派の造り手としても知られ、有機栽培やビオディナミ農法を取り入れた、こだわりの一本です。
ブルゴーニュのグラン・クリュにも比肩すると言われる、上品で深みのある味わい。繊細なピノ・ノワールを求める方に、ぜひ飲んでもらいたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: ピノ・ノワール 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: パタゴニア地方(Patagonia)
- 生産者: ボデガ・チャクラ(Bodega Chacra)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★★ (5:強い)
- 合う料理: きのこのリゾット、マグロの炙り焼き、鶏肉のロースト(シンプルに塩とハーブのみで)
ボデガ・イ・ビニェードス・パスクアル・トソ (Bodega y Viñedos Pascual Toso)
『ボデガ・イ・ビニェードス・パスクアル・トソ』は、イタリアからの移民、パスクアル・トソ氏が、1890年にアルゼンチン・メンドーサで設立した老舗ワイナリーです。
創業以来、イタリアで培った品質追求の姿勢をメンドーサに持ち込み、アルゼンチンワインの黄金時代を支えました。
メンドーサの優れたテロワールを最大限に活かし、品種の個性を素直に表現したバランスの取れたスタイルが特徴的。その優れた品質とコストパフォーマンスと共に、世界中で広く親しまれています。
【おすすめワイン】 パスカル・トソの最上級「アルタ」シリーズのマルベック「トソ・アルタ マルベック」
アルゼンチン、メンドーサ州が誇る名門パスカル・トソが手がけた、最上級ライン「トソ・アルタ マルベック」です。
口に含むとブラックチェリーやカシス、プラムの豊かな黒い果実のアロマに、バニラやチョコレート、タバコのような樽熟成由来の複雑な香りが重なります。
非常に凝縮感があり、力強い骨格を持ちながらもタンニンは滑らかで、しっかりとしたストラクチャーが感じられる、深みのある味わいです。
長期熟成に耐えうるポテンシャルを持つ、パスカル・トソの最高傑作を一度お試しあれ。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 14.0%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ボデガ・イ・ビニェードス・パスクアル・トソ (Bodega y Viñedos Pascual Toso)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: リブステーキ、牛肉のシチュー、焼き肉(タレ)
ティアノ・イ・ナレノ(Tiano y Nareno)
アルゼンチン・メンドーサの小さな家族経営ワイナリー『ティアノ・イ・ナレノ』
品質への情熱を第一に考えておら、商業的な成功より品質を追求。ブドウは手摘みで行い、栽培から瓶詰めまで、全工程を家族の手で丁寧に行います。
メンドーサの気候と土壌の個性を深く理解しながら、ブドウ本来の風味を損なわないよう、伝統的な醸造手法を取り入れることで、凝縮した果実味とテロワールの個性を反映させた、素朴な味わいのワインを生み出しています。
【おすすめワイン】 アルゼンチンワインの常識を覆すエレガンスと複雑さが特徴「ティアノ・イ・ナレノ」
創業者の祖父たちの名を冠し、家族の歴史と情熱が詰まった味わいが特徴の「ティアノ・イ・ナレノ」です。
このワインは、アルゼンチンワインの常識を覆すようなエレガンスと複雑さが特徴。生産量が非常に限られた、古木から造られる希少な一本です。
エレガントで複雑なアルゼンチンワインを求める方に、ぜひおすすめしたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック主体
- 度数: 13.5%〜14.5%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: ティアノ・イ・ナレノ(Tiano y Nareno)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: パエリア、牛テールの煮込み、豚肉のグリル
フェリーノ(Felino)
『フェリーノ』は、カリフォルニアのカルトワイン成功に貢献したポール・ホッブス氏が、アルゼンチン・メンドーサで手掛けるワイナリーです。
アルゼンチンワインのポテンシャルに注目し、自身の哲学を凝縮したワインとしてフェリーノを造りました。メンドーサのテロワールを最大限に引き出すワインに仕上がっています。
その味わいは、凝縮した果実味と滑らかな口当たりが特徴。主力マルベックは完熟プラムやスパイス香、柔らかいタンニンが魅力で、複雑ながらも親しみやすいスタイルです。
【おすすめワイン】 滑らかな口当たりが特徴「フェリーノ マルベック」
カリフォルニアの著名なワインメーカー、ポール・ホッブス氏が、アルゼンチン・マルベックのポテンシャルを最大限に引き出した「フェリーノ マルベック」です。
標高の高いウコ・ヴァレーのブドウが凝縮した果実味と、ベルベットのように滑らかな口当たりをもたらす赤ワインです。
プラムやブラックチェリーの豊かな香りに、エレガントな酸味が調和し、マルベックの魅力を気軽に楽しめます。
ジューシーな果実味と柔らかなタンニン、バランスの取れたマルベックを体験したい方に、ぜひお試しいただきたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 13.5%~14.0%
- 生産地: メンドーサ州(Mendoza)
- 生産者: フェリーノ(Felino)
- 内容量: 750ml
- 渋み: ★★★☆☆ (3:普通)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
- 合う料理: ローストビーフ、ステーキ、ハンバーグ
おわりに
いかがでしたでしょうか?
アルゼンチンには多くのワイナリーが存在していますが、作り手によってその特徴は大きく異なります。
もし、この記事を見て気になるワイナリーを見つけたのであれば、ぜひ一度、ワインを飲んでみてください。きっとワイナリーに対する理解がより深まると思います。
今回の記事が、アルゼンチンのワイナリーに興味をお持ちの方、またはお好みの一本をお探しの方にとって、良いきっかけとなれば幸いです。
※ 価格は2025年10月時点のものとなりますのでご注意ください。









