【2025年最新】アルゼンチンのワイン産地を徹底比較|代表ワインもご紹介

ワインエキスパートが詳しくご紹介!アルゼンチンのワイン産地を徹底比較! アルゼンチンワイン

多くの高品質なワインを生み出している南米アルゼンチン。数多くの個性豊かなワイン産地が存在しており、各産地から生まれる多様なワインは世界中のワイン愛好家から高く評価されています。

では、アルゼンチンにはどのようなワイン産地が存在しているのでしょうか?

この記事では、

  • アルゼンチンワイン産地の特徴
  • 代表的なワイン産地5選
  • 産地ごとのおすすめワイン

をご紹介します。

この記事を読めば、きっとお好みのワイン産地が見つかると思います。ぜひ最後まで記事を読み進んでみてください。

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筆者について
    2023年ワインエキスパート取得。1年間に飲むワインの本数は100本近く。世界各国のワインを幅広く愛飲
    本記事は独自の調査結果・基準を元に製作しておりますが、ECサイト等から送客手数料を受領しています。

    アルゼンチンのワイン産地の特徴

    アルゼンチンのワイン産地の特徴

    アルゼンチンのワイン産地のほとんどは、アンデス山脈のふもとに位置しており、他のワイン生産国と比較しても標高が高い場所に畑が広がっています。

    アンデス山脈は、西からの湿った空気を遮断するため、年間を通して雨が少なく、乾燥した気候に恵まれています。この環境が、ブドウの病害を抑え、農薬の使用を最小限に抑えた栽培を可能にしています。また、山脈の豊富な雪解け水は、ブドウ畑の灌漑に不可欠な水源となり、安定したブドウ栽培を支えています。

    アルゼンチンでは、マルベックやトロンテスといったその土地を代表する品種はもちろん、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど、様々な品種が栽培されています。特に近年は、冷涼な気候の産地でピノ・ノワールやシャルドネから、エレガントで洗練されたスタイルのワインも造られるようになりました。

    このように、アルゼンチンのワイン産地は、アンデス山脈の麓の地形を最大限に活かし、ブドウの個性を引き出すことで、高品質なワインを生産。世界中から注目される産地となっています。

    アルゼンチンを代表するワイン産地5選

    アルゼンチンには数多くのワイン産地が存在しており、それぞれの特徴やテロワールは様々。作り上げられるワインの味わいも異なります。

    では、アルゼンチンにはどのようなワイン産地が存在しているのでしょうか?

    その特徴と、代表的なワインを合わせてご説明します。

    ルハン・デ・クージョ(Luján de Cuyo)|メンドーサ州

    『ルハン・デ・クージョ』は、アルゼンチンワインの伝統と品質を象徴する重要な産地です。「マルベックの故郷」として知られ、アルゼンチン初のDOC(原産地呼称)にマルベックが認定されたことで、その真価を世界に知らしめました。

    アルゼンチンでも最も古くからワイン造りが行われてきた地域の一つで、樹齢の古いマルベックの古木が今も多く残ります。数多くの歴史ある有名ワイナリーが、その伝統的な技術と経験でワインの品質を支えています。

    ルハン・デ・クージョの畑は標高約900mから1,100mに位置し、そのテロワールはアンデス山脈由来の沖積土(石や砂が多い痩せた土壌)が特徴。ブドウに適度な負荷を与えることで凝縮感のある果実味を持ったワインが産み出されます。また、昼夜の大きな寒暖差はブドウに凝縮したアロマと豊かな酸を、痩せた土壌はミネラルと複雑さをもたらします。

    特に、ルハン・デ・クージョで造られるマルベックは、濃厚な果実味とまろやかなタンニンが特徴。パワフルでありながらエレガントなその品質は、世界中で高く評価されています。

    【おすすめワイン】 ボルドーの最高級シャトーとアルゼンチンの有名ワイナリーによる画期的なコラボレーション「シュヴァル・デ・アンデス」

    シュヴァル・デ・アンデス
    出典 :Amazon
    価格:
    19,800 円
    (税込)
    この商品の特徴

    2000年にボルドーの最高峰シャトー・シュヴァル・ブランとアルゼンチンの名門テラザス・デ・ロス・アンデスが共同で生み出した、究極のテロワールと技術の融合が詰まった「シュヴァル・デ・アンデス」です。

    このワインは、マルベックがもたらす凝縮した果実味と、ボルドー品種の骨格、複雑なアロマが見事に融合。単なるボルドーでもアルゼンチンでもない、独自の複雑さとエレガンスを確立しています。

    非常に滑らかな口当たりと、きめ細やかなタンニンが特徴で、並外れた熟成能力も兼ね備えています。時を重ねるごとに、その真価を発揮するでしょう。

    ボルドーの伝統とアンデスの個性が織りなす、世界最高峰の赤ワインを求める方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。

    スペック
    • 種類: 赤ワイン
    • 品種: マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン
    • 度数: 14.0%~14.5%
    • 生産地: ルハン・デ・クージョ(Luján de Cuyo)|メンドーサ州
    • 生産者: シュヴァル・デ・アンデス(Cheval des Andes)
    • 内容量: 750ml
    • 渋み: ★★★★☆ (4:強め)
    • 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
    • 果実味: ★★★★★ (5:強い)
    • 合う料理: サーロインステーキ、ローストビーフ、熟成チェダー
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    ウコ・ヴァレー(Uco Valley)|メンドーサ州

    『ウコ・ヴァレー』は、アルゼンチンワインの「新時代」を象徴する、メンドーサのプレミアムワイン産地です。ルハン・デ・クージョの南約100km。近年特に注目を集め、独自のテロワールから洗練されたワインが生まれます。

    標高900~1,500mの高地テロワールと、昼夜の大きな寒暖差。アンデス山脈からの堆積物が土壌を形成しており、石灰岩や砂利、砂、シルト、粘土などが混在した土壌が、ワインにミネラル感や複雑さ、フィネス(繊細さ)を与えます。

    ルハン・デ・クージョが力強く、熟成感のある伝統的なスタイルであるのに対し、ウコ・ヴァレーのワインは、フレッシュで洗練されたモダンなスタイルで、その上質な品質は世界中から愛されています。

    【おすすめワイン】 アルゼンチンワインの頂点に君臨する最高峰のワイン「カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード ムンデュス・バシユス・テラエ マルベック」

    カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード ムンデュス・バシユス・テラエ マルベック
    出典 :Amazon
    価格:
    29,494 円
    (税込)
    この商品の特徴

    アドリアンナ・ヴィンヤードの頂点に君臨する「カテナ・サパータ アドリアンナ・ヴィンヤード ムンデュス・バシユス・テラエ マルベック」

    この畑に存在する3つの区画の中で最高の評価を受けるワインです。その名はラテン語で「大地の優雅な微生物」を意味し、土壌に豊富なバクテリアと微生物を含む、まさに区画の最高峰と言える一本です。

    驚くほど力強く凝縮感があり、非常に複雑な風味を持つ、パワフルなスタイルです。まさにアルゼンチンワインの最高峰と言える至高の一本です。

    スペック
    • 種類: 赤ワイン
    • 品種: マルベック 100%
    • 度数: 14.0% 〜 14.5%
    • 生産地: ウコ・ヴァレー(Uco Valley)|メンドーサ州
    • 生産者: ボデガ・カテナ・サパータ (Bodega Catena Zapata)
    • 内容量: 750ml
    • 渋み: ★★★★★ (5:強い)
    • 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
    • 果実味: ★★★★★ (5:強い)
    • 合う料理: グリルした赤身肉、熟成チーズ(ハードタイプ)、きのこのソテー
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    カファジャテ(Cafayate)|サルタ州

    『カファジャテ』は、アルゼンチン北部のサルタ州に位置し、標高1,600mから3,000mを超える高所にブドウ畑が広がる「世界で最も標高の高いワイン産地」として知られるワイン産地です。

    強烈な日差しと昼夜の極端な寒暖差がブドウの成熟を促し、凝縮感と高い酸、豊かなアロマをもたらします。

    特に、アルゼンチン固有の白ブドウ品種であるトロンテスの最高品質の産地として有名で、ライチやバラのような華やかな香りと、高標高由来のしっかりとした酸味が共存する爽やかな味わいが魅力です。

    また、マルベックも栽培され、メンドーサとは異なる、凝縮した果実味と力強いストラクチャーを持つ、個性豊かなスタイルを生み出します。

    【おすすめワイン】 古木由来の凝縮感と複雑味が特徴「オールド・ヴァイン 1945 トロンテス」

    オールド・ヴァイン 1945 トロンテス
    出典 :Amazon
    価格:
    3,850 円
    (税込)
    この商品の特徴

    樹齢80年近くの古木(オールド・ヴァイン)のブドウが育む、凝縮感と複雑味が特徴のプレミアムワイン「オールド・ヴァイン 1945 トロンテス」です。

    ジャスミンのフローラルな香りに、マスカット、マルメロのジューシーな果実香が複雑に絡み合う、繊細で表現力豊かな味わいです。

    古木ならではの凝縮感と複雑味が、より深みのあるトロンテスを求める方を魅了します。

    柑橘系のフレッシュな果実味とミネラルのニュアンス、生き生きとした酸が全体を引き締める、トロンテスの中でも最高レベルの品質を持つワインです。

    スペック
    • 種類: 白ワイン
    • 品種: トロンテス 100%
    • 度数: 13.5% 〜 14.5%
    • 生産地: カファジャテ(Cafayate)|サルタ州
    • 生産者: ボデガ・エル・エステコ(Bodega El Esteco)
    • 内容量: 750ml
    • 渋み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 酸味: ★★★★☆ (4:強め)
    • 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
    • 合う料理: 魚介の天ぷら、生春巻き、アスパラガスのグリル
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    サン・ファン州(San Juan Province)

    『サン・ファン州』は、アルゼンチンで二番目に大きなワイン産地で、特にシラーの名産地として注目される、長い歴史を持つ地域です。

    メンドーサの北に位置し、温暖で乾燥した気候とアンデス山脈の恵みを受ける。高地では昼夜の寒暖差が大きく、多様なスタイルのワインを生み出します。

    元々はボナルダというブドウ品種の主要産地であったものの、近年ではシラーがスター品種として評価されており、その濃厚な果実味とスパイシーさで、新たな人気を得ています。また、価格もお手頃でコストパフォーマンスが高い点も特徴です。

    【おすすめワイン】 シラーの個性とアルゼンチンのテロワールを凝縮「カリア・マグナ シラー」

    カリア・マグナ シラー
    出典 :Amazon
    価格:
    2,449 円
    (税込)
    この商品の特徴

    アルゼンチン、サン・ファン州のボデガス・カリアが、シラーの個性とアルゼンチンのテロワールを凝縮した「カリア・マグナ シラー」です。

    サン・ファン州の中でもシラーの銘醸地として知られているトゥルン・ヴァレーで作られたこのワインは、いきいきとした赤系果実の香りにスパイスが調和。ベルベットのような滑らかな口当たりが特徴です。

    フルボディで飲みごたえがあり、全体としてパワフルで濃厚でありながら、エレガントさも兼ね備えた、バランスの取れたワインと言えます。

    牛肉のグリルや熟成チーズとの相性も抜群。アルゼンチンシラーの奥深さを体験したい方に、ぜひおすすめしたい一本です。

    スペック
    • 種類: 赤ワイン
    • 品種: シラー 100%
    • 度数: 13.0%
    • 生産地: サン・ファン州(San Juan Province)
    • 生産者: ボデガ・カリア(Bodega Kallia)
    • 内容量: 750ml
    • 渋み: ★★★☆☆ (3:普通)
    • 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
    • 果実味: ★★★★☆ (4:強め)
    • 合う料理: 牛肉のグリル、ローストビーフ、熟成チェダー
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    パタゴニア地方(Patagonia)

    パタゴニア地方は、アルゼンチンワイン産地の中で最も南に位置し、冷涼な気候が特徴の地域です。

    緯度の高さと常に吹く強い風、長い日照時間がブドウのゆっくりとした成熟を促し、繊細な酸とミネラル感を持つエレガントなスタイルを生み出します。

    冷涼な気候に適したピノ・ノワールやシャルドネが栽培されています。最近ではフランスのブルゴーニュ地方のワインを思わせるような高品質な高級ワインも多く作られている産地です。

    【おすすめワイン】 ブルゴーニュのグラン・クリュに比類する上品で深みのある味わい「チャクラ32 トレインタ・イ・ドス」

    チャクラ32 トレインタ・イ・ドス
    出典 :Amazon
    価格:
    16,415 円
    (税込)
    この商品の特徴

    アルゼンチンワインの常識を覆す、パタゴニアの地が育んだ傑作「チャクラ32 トレインタ・イ・ドス」です。樹齢32年の古木が織りなす、エレガンスと深みが特徴です。

    このワインは、アルゼンチンで一般的なワインのイメージを覆す、驚くほどエレガントで繊細なピノ・ノワールに仕上がっています。

    自然派の造り手としても知られ、有機栽培やビオディナミ農法を取り入れた、こだわりの一本です。

    ブルゴーニュのグラン・クリュにも比肩すると言われる、上品で深みのある味わい。繊細なピノ・ノワールを求める方に、ぜひ飲んでもらいたい一本です。

    スペック
    • 種類: 赤ワイン
    • 品種: ピノ・ノワール 100%
    • 度数: 13.0%
    • 生産地: パタゴニア地方(Patagonia)
    • 生産者: ボデガ・チャクラ(Bodega Chacra)
    • 内容量: 750ml
    • 渋み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
    • 酸味: ★★★☆☆ (3:普通)
    • 果実味: ★★★★★ (5:強い)
    • 合う料理: きのこのリゾット、マグロの炙り焼き、鶏肉のロースト(シンプルに塩とハーブのみで)
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    おわりに

    いかがでしたでしょうか?

    アルゼンチンには多くのワイン産地が存在していますが、産地によってその特徴は大きく異なります。

    もし、この記事を見て気になるワイン産地を見つけたのであれば、ぜひ一度、その産地のワインを飲んでみてください。きっとアルゼンチンのワインに対する理解がより深まると思います。

    今回の記事が、アルゼンチンのワインに興味をお持ちの方にとって、良いきっかけとなれば幸いです。

    ※ 価格は2025年10月時点のものとなりますのでご注意ください。

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