こんにちは。latina-wine管理人です。
本日はコンビニでも良く見かけるデイリーワインアルパカのワンランク上の白ワイン『アルパカ プレミアム シャルドネ』のレビューを行なっていきます。
アルパカのワインはデイリーワインとしてよく飲まれているので、その名前をご存知の方は多いと思いますが、その上級キュヴェであるプレミアムシリーズは意外と知られていないのでは?と思います。
そんなプレミアムシリーズをテイスティングしていきます。どんな味わいなのか楽しみです!

『アルパカ プレミアム シャルドネ』とはどんなワインか?

『アルパカ プレミアム シャルドネ』は、チリを代表する大手ワイナリー、サンタ・ヘレナ社が手掛ける人気のカジュアルワインシリーズ「アルパカ」の上位版として位置づけられています。
通常のアルパカシリーズと比較して、収量を抑え、より凝縮した味わいを持つ厳選されたブドウを使用しているのが特徴です。
また、オーク樽の要素を加え、通常のラインナップよりも深いコクと複雑なアロマを持たせていると言われています。
このワインは、「手頃な価格帯でありながら、よりリッチでコクのあるシャルドネを楽しみたい」というニーズに応えるために造られています。
高級ワインとまではいきませんが、1,000円台という価格帯でありながら、芳醇な果実味と、飲みごたえのある質感が楽しめる、コストパフォーマンスに優れた一本として注目されているワインです。
『アルパカ』とは?

テイスティングの前に、このワインのブランドである『アルパカ(Alpaca)』について説明します。
「アルパカ」は、チリの大手ワイナリーであるサンタ・ヘレナ社(Santa Helena)が手掛ける、日本でも圧倒的な人気を誇るデイリーワインのブランドです。
圧倒的なコストパフォーマンスと豊富なラインナップ、果実みが豊かでバランスが良く、クセの少ない味わいで、とても飲みやすいワインとして有名です。
『アルパカ プレミアム シャルドネ』をテイスティング
ここからはテイスティングレビューを行っていきます。「外観」、「香り」、「味わい」、「料理とのペアリング」の4項目でレビューしていきます。
クリアなレモンイエローの外観

まずは外観です。ぱっと見の印象は透明感があってクリアな色合い。レモンイエローという表現が正しいでしょうか。
チリの白ワインは比較的冷涼な地域で作られるケースが多いので、色合いからは酸味を適切に残したシャープな味わいが想像できます。
ただ、そのあたりは実際に飲んでみないとわからない部分なので何とも言えないですが…色合いから読み解ける情報はそんなところだと思います。
意外にもトロピカルで芳醇な香り

続いて香りです。
ん…思っていたよりもトロピカルな香りが飛び込んでくるぞ?
色合いからはシャープな味わいを想像していましたが、これはどちらかというと温暖な地域で作られる白ワインに見られる、フルーティーなトロピカルフルーツの香りが強いです。
香りからは冷涼な地域で作られたイメージは全くないです。このワインの印象が一気に変わりました。これは良い意味で期待を裏切られたかもしれません。
あと、この時点で樽の香りはほぼしないですね。このプレミアムシリーズは樽熟成をしていると聞いていたので楽しみにしていたのですが、オークに由来するバニラや杉の香りはほとんど感じられませんでした。
程よい酸味とまろやかな果実味

では、実際に飲んでみましょう。
…うん、味わいは香りを感じた時と同じ印象。トロピカルな味わいが特徴的ですね。
ただ、フルーティーさが全面に出るワインかと言えば、そうでもありません。比較的まろやかで優しい味わいです。悪く言えば個性が薄いのですが、その分飲みやすいワインとも言えるでしょう。
あと、酸味のバランスが良いですね。強すぎることもなく、逆にワイン全体を引き締める役割をちゃんと果たしています。
まあ、プレミアムシリーズとは言え、価格は1,000円台前半のワインですから、過度な期待は禁物です。このクラスのワインとしてはバランスの取れた良いワインだと思います。
ちなみに参考までに、シャルドネという名前を聞くと、フルーティーで果実味が強いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実はシャルドネはある意味個性の薄いブドウ品種で、産地や作り方によって表情を大きく変える品種です。
このワインは、無理に特徴を加えるのではなく、本来のシャルドネの素直な味わいを楽しめるワインではないかと感じました。
料理とのペアリング 〜 サラダたっぷりのタコライス 〜

では、料理と合わせていきましょう。今回ペアリングするのは、サラダたっぷりのタコライスです。
実は、今回赤ワインのレビューをしようと思いタコライスを作ったのですが、在庫にちょうど良い赤がなく…致し方なくこのワインを合わせています。
単にタコライスだけではトロピカルな白とは合わないので、サラダの量を増やしています。特にセロリといった香りが強めの野菜を多く使っています。
こういったリカバリーも大事ですね(と、言い訳しておきます💦)
さてその結果は、、うん、サラダとよく合いますね笑。セロリを入れたのは正解でした。少しクセのあるセロリの香りと、白ワインの風味がうまくマッチして、お互いの癖を取り除き、味わい深いものに変化させてくれています。
あと、意外にもトマトともよく合いました。お互いに程よい酸味を備えているので、似たもの同士うまくバランスをとりながら、トマトの甘みを引き出してくれています。
さて、メインである肉はどうでしょうか。
意外や意外。結構あいます。ただ、ひき肉単体と合うというよりも、上にかかっているチーズがうまく仲介役となり味わいを引き立ててくれる印象です。チーズがかなり良いアクセントになっていますね。
最初はどうなるかと思ったペアリングですが、うまくまとまってくれて安心です。
『アルパカ プレミアム シャルドネ』の評価まとめ
総合評価 ★★☆☆☆(2.5)
果実味は思っていた以上に控えめ。無難で飲みやすい。味わいだけなら評価2だが、コスパの良さを鑑みて加点。
渋み ★☆☆☆☆ (1:弱い)
渋みはほぼ感じられない。
甘み ★★☆☆☆ (2:弱め)
果物本来のほのかな甘み。
酸味 ★★☆☆☆ (2:弱め)
全体の味わいのバランスを整える程よい酸味。
香り ★★★☆☆ (3:普通)
トロピカルフルーツのような香りはあるがやや弱め。
今回テイスティングした『アルパカ プレミアム シャルドネ』
今回、テイスティングレビューをした『アルパカ プレミアム シャルドネ』は以下より購入可能です。
記事を読んで、興味を持った方はぜひ購入してみてくださいね。
アルパカが作るワンランク上の白ワイン「アルパカ プレミアム シャルドネ」
通常のアルパカとは一線を画す、手間をかけて造り上げたワンランク上の「アルパカ プレミアム シャルドネ」です。
このワインは、通常のアルパカ・シャルドネとは異なる、樽熟成に由来する複雑なアロマと、濃厚でクリーミーな口当たりが魅力です。
手頃な価格でありながら、本格的な樽熟成のニュアンスが楽しめ、その品質は価格をはるかに超えます。
ワンランク上のリッチでエレガントな味わいを体験したい方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。アルパカの新たな一面に気づくことができるでしょう。
- 種類: 白ワイン
- 品種: シャルドネ 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: セントラル・ヴァレー (Central Valley)
- 生産者: サンタ・ヘレナ (Santa Helena)
- 内容量: 750ml × 12本
- 渋み: ★☆☆☆☆ (1:弱い)
- 甘み: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 酸味: ★★☆☆☆ (2:弱め)
- 果実味: ★★★☆☆ (3:普通)
- 合う料理: グラタン、シチュー、白身魚のムニエル(バターたっぷり)
おわりに
いかがでしたでしょうか?
格安のコスパワインで有名な「アルパカ」ブランドのワンランク上のシャルドネ。正直なところ飲みやすさはありながらやや物足りなさを感じたのも事実ですが、わずか1,000円ちょっとで飲めるワインとしては充分で、コストパフォーマンスの良いワインだと感じました。
普段飲んでいるデイリーワインのバリエーションの一つに加えることで、よりワインを楽しむ幅をさらに広げてくれると思います。ぜひ一度お試しください。
今回の記事が、ワイン好きの皆さんにとって何かしらのお役に立てれば幸いです。
※ 価格は2025年11月時点のものとなりますのでご注意ください。


