南米アルゼンチンが世界に誇るワイナリー『カイケン』。チリを代表するモンテス社がアルゼンチンにて立ち上げだワイナリーです。
では、『カイケン』は一体どのような特徴を持ち、どんなワインを作っているのでしょうか?
本記事では、
- 『カイケン』の特徴
- 『カイケン』ワインの種類と味わい
- おすすめの『カイケン』ワイン4選
をご紹介します。
この記事を読めば、きっとお好みの『カイケン』のワインが見つかります。ぜひ最後まで記事を読み進んでみてください。

『カイケン』とは
アルゼンチンワイン界に新たな息吹を吹き込んだワイナリー、カイケン(Kaiken)は、チリを代表するモンテス社がアルゼンチンでの挑戦として2001年に設立され、瞬く間に国際的な評価を獲得しました。
モンテス社の創業者アウレリオ・モンテス氏の情熱と探求心から、特にマルベックのポテンシャルに着目し、チリで培った技術を導入。現在では、アルゼンチンを代表するワイナリーの一つとしてその地位を確立し、コストパフォーマンスの高さでも注目を集めています。
「カイケン」という名は、チリとアルゼンチンを自由に行き来する渡り鳥「ガン」に由来します。創業者モンテス氏の情熱と、両国のワイン文化の架け橋となる哲学を象徴しています。
『カイケン』の特徴
『カイケン』のワインは、アルゼンチンの恵まれた自然環境を最大限に活かし、独自のサステナブルな栽培と高度な醸造技術を融合させた哲学から生まれる、一貫した高品質ワインです。
また、持続可能なワイン造りに積極的に取り組み、益虫の活用や効率的な水管理を徹底することで、ブドウの生命力を最大限に引き出しています。
さらに、親会社モンテス社の経験と知識、そして伝統と最新技術を融合させた醸造哲学が、カイケンの品質を支えています。
上級シリーズではフレンチオーク樽での長期熟成を、スパークリングワインでは瓶内二次発酵を採用する等、ワインの特徴ごとの最適なアプローチで、多様なニーズに応える高品質なワインを生み出し続けています。
『カイケン』の産地
『カイケン』は、アルゼンチンの最も有名なワイン産地であるメンドーサ州で造られています。
標高の高いアンデス山脈の東麓に位置し、日中の強い日差しと夜間の急激な気温差がブドウに凝縮した果実味とバランスの取れた酸味をもたらします。
また、乾燥した気候は健全なブドウ栽培を可能にし、カイケンは優れたテロワールを活かし、個性豊かなワインを生み出します。
『カイケン』の主要品種
カイケンのワインには多くのぶどう品種が使われており、その味わいもさまざまです。
では、カイケンのワインにはどのようなぶどう品種が使われているのでしょうか?その味わいの特徴と合わせてご説明します。
マルベック(Malbec)
カイケンのマルベックは、アルゼンチンのテロワールがもたらす凝縮した黒い果実味と、ベルベットのように滑らかな舌触りが特徴的。非常に濃い紫がかったルビー色をしており、力強いフルボディながらタンニンは穏やかで、飲みやすい口当たりです。
また、プラムやブラックベリーなどの熟した黒い果実の凝縮した香りに、ブルーベリーのようなニュアンスも感じられます。
豊かな果実味と穏やかなタンニンで、肉料理との相性は抜群で、飲みごたえがありながらもバランスが良く、価格以上の品質で様々な肉料理や風味の強い食材と楽しむことができます。
カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
カイケンが手掛けるカベルネ・ソーヴィニヨンは、アルゼンチンのテロワールが育んだブドウの個性を存分に引き出し、力強く凝縮したスタイルが魅力です。
濃いルビーレッドの色調で、ブラックベリー、カシス、プラムといった黒い果実、ハーブやスパイスの豊かなアロマが特徴です。
また、口に含むと凝縮感と骨格のある味わいで、きめ細かくまろやかなタンニンが心地よく、力強くバランスの取れた余韻が楽しめます。
『カイケン』が手がけるワインのシリーズ
カイケンのワインは多くシリーズが存在しており、それぞれ価格帯や味わいが大きく異なります。
では、カイケンのワインにはどのようなシリーズが存在しているのでしょうか?その特徴と合わせてご説明します。
エステート (Estate)
カイケンの最も基本的なシリーズで、コストパフォーマンスに優れたワインが『カイケン・エステート』シリーズです。
カイケン・エステートシリーズは、ブドウ品種本来の個性を重視し、日常的に楽しめるデイリーワインとして造られます。
幅広いラインナップと、ブドウ本来のピュアな果実味をより気軽に、お手頃な価格で楽しむことができます。
樽熟成のニュアンスはほとんどなく、代わりにフレッシュでフルーティーな味わいが特徴的。日常的に気軽にアルゼンチンワインを楽しみたい方におすすめできるシリーズです。
レゼルヴァ (Reserva)
カイケンのワインの中でも特に樽熟成のニュアンスを加えた、ワンランク上のシリーズ。それが『カイケン・レゼルヴァ』シリーズです。
このシリーズは、フレンチオーク樽での熟成を経ることで、厳選されたブドウの凝縮した果実味に、樽由来のバニラ、トースト、スパイスといった繊細なニュアンスが溶け込み、より深みのあるアロマが生まれます。
樽熟成を経て、凝縮された豊かな果実味と樽由来の複雑な風味がバランスよく溶け合い、力強いボディ感がありながらも、非常に滑らかでエレガントな口当たりを実現します。
樽の風味を求める方、そしてより複雑で深みのある味わいを求める方におすすめしたいシリーズです。
ウルトラ (Ultra)
カイケンシリーズの上級キュヴェとして、凝縮された果実味と卓越した複雑性を追求したワイン。それが『カイケン・ウルトラ』シリーズです。
古樹のブドウから生まれる凝縮した果実味に、フレンチオーク樽での長期熟成が織りなす複雑なアロマが溶け込みます。バニラやチョコレート、スパイスのニュアンスが重なり合い、深遠な香りのハーモニーがグラスいっぱいに広がります。
力強い骨格と豊かな果実味、きめ細かなタンニンが織りなす圧倒的な飲みごたえは、まさしく特別な日の理想の一本。じっくりとワインを味わいたい時や、大切な記念日に最適なシリーズです。
『カイケン』のワインの選び方
では、カイケンのワインを選ぶ際、どのような点に注目して選べば良いのでしょうか?
ここでは、カイケンのワインを購入する際の選び方についてご説明します。
品種で選ぶ
カイケンではマルベックやカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめとする多くのぶどう品種を使ってワイン作りが行われています。
使われる ぶどう品種によってそれぞれ味わいの個性が異なるので、ワイン選びの際にどの品種にするかはとても重要な要素です。
まずは、ご自身が飲みたいワインのイメージを膨らませ、そのイメージにあったぶどう品種のワインを選ぶことが重要です。
シリーズで選ぶ
カイケンのワインにはいくつかのシリーズが存在しており、それぞれ味わいや趣が異なります。
実際に飲むシーンや合わせたい料理を思い浮かべ、最適なシリーズを選択するのが良いでしょう。
購入時チェックリスト
カイケンのワインを選ぶ際に役立つチェックリストをご用意しました。購入時の参考にしていただけると幸いです。
- 自分好みの品種であるかどうか?
- 予算に合ったシリーズのワインかどうか?
『カイケン』ワインのおすすめ4選
品種本来の豊かな果実味が特徴「カイケン・エステート・マルベック」

アルゼンチンの大地で育まれた、マルベックの魅力が詰まった『カイケン・エステート・マルベック』です。
このワインは、マルベック特有の黒い果実の豊かなアロマが広がり、軽やかで親しみやすいスタイルに仕上がっています。
豊かな果実味と軽快な飲み心地は、赤身の肉料理や日本の焼き鳥とも相性抜群。
価格も非常に手頃で、良い品質のマルベックを手軽に楽しめるワインです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 14.0%
- 生産地: メンドーサ州
- 生産者: カイケン (Kaiken)
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 3:普通
- 果実味: 4:強め
凝縮した果実味と熟成のニュアンスが特徴「カイケン・マルベック・レゼルヴァ」

アルゼンチンのテロワールを表現し、複雑味と熟成感を追求した「カイケン・マルベック・レゼルヴァ」です。
口に含むと、凝縮した果実味と複雑な樽香が心地よく広がり、滑らかなタンニンが調和して奥深い味わいを演出します。
上級キュヴェに匹敵する品質でありながらも価格は抑えめである点が特徴的。コストパフォーマンスにも優れています。
より複雑味と熟成感を求める方へ、まさにぴったりな一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: マルベック 100%
- 度数: 14.0%
- 生産地: メンドーサ州
- 生産者: カイケン (Kaiken)
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 3:普通
- 果実味: 4:強め
骨格のしっかりした味わいが特徴「カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン」

カイケンのトップキュヴェの一つである『ウルトラ』シリーズ。その中でも、カベルネ・ソーヴィニヨン100%で造られた逸品が「カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン」です。
このワインは、エステートシリーズよりもさらに厳選されたブドウを使用し、フレンチオーク樽で熟成させることで、より複雑なアロマと凝縮感のあるリッチな味わいを表現しています。
口に含むと、豊かな果実味と、きめ細かくも力強いタンニン、そしてしっかりとした骨格が感じられ、長く続く余韻が楽しめます。その味わいは、ローストビーフやラム肉のグリルなど、ソースをかけたリッチな肉料理、熟成したチーズなどと非常に相性が良いです。
凝縮感と骨格のある、上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを求める方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
- 度数: 14.5%
- 生産地: メンドーサ州
- 生産者: カイケン (Kaiken)
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
瓶内二次発酵製法が特徴「カイケン・スパークリング・ブリュット」

シャンパーニュと同じ伝統製法「瓶内二次発酵」で造られる、きめ細やかで持続性のある美しい泡が特徴の「カイケン・スパークリング・ブリュット」です。
このワインは、フレッシュな果実と白い花の香りにイーストのニュアンスが加わり、バランスの取れた酸味とエレガントなコクを味わうことが可能です。
アペリティフとしてはもちろん、魚介類や寿司、フライドチキンなど、幅広い料理と好相性です。
フレッシュでエレガントなスパークリングを楽しみたい方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。
- 種類: スパークリングワイン
- 品種: ピノ・ノワール、シャルドネ
- 度数: 12.0%
- 生産地: メンドーサ州
- 生産者: カイケン (Kaiken)
- 内容量: 750ml
- 渋み: 1:弱い
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 4:強め
比較表
ここまでに説明した『カイケン』ワインの特徴を表にまとめました。
購入時の参考にしてもらえると幸いです。
カイケン・エステート・マルベック | カイケン・マルベック・レゼルヴァ | カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン | カイケン・スパークリング・ブリュット | |
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写真 |
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|
本体価格 | 2,089 円 |
1,794 円 |
2,567 円 |
3,230 円 |
種類 | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | スパークリングワイン |
品種 | マルベック 100% | マルベック 100% | カベルネ・ソーヴィニヨン 100% | ピノ・ノワール、シャルドネ |
度数 | 14.0% | 14.0% | 14.5% | 12.0% |
生産地 | メンドーサ州 | メンドーサ州 | メンドーサ州 | メンドーサ州 |
生産者 | カイケン (Kaiken) | カイケン (Kaiken) | カイケン (Kaiken) | カイケン (Kaiken) |
内容量 | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml |
渋み | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 1:弱い |
甘み | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め |
酸味 | 3:普通 | 3:普通 | 2:弱め | 4:強め |
果実味 | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め |
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おわりに
いかがでしたでしょうか?
アルゼンチンを代表するワイナリー『カイケン』が手掛けるワインは、世界中のワイン愛好家を魅了し、数々の国際的な評価を獲得しています。
ぜひ一度、この『カイケン』ワインを試してみてくださいね。きっとお値段以上の価値を感じてもらえると思います。
今回の記事が、『カイケン』を探している方、興味がある方にとって参考になれば幸いです。
※ 価格は2025年8月時点のものとなりますのでご注意ください。